唐辛子といえば辛いものの代表格というイメージがあります。
実際にカレー屋や韓国料理屋などで、料理の辛さレベルを表す指標に使われていますよね。
辛すぎるものをたくさん食べると胃が痛くなったりお腹を壊したりするので、あまり体に良いイメージがありませんでした。
ですが、上手に摂取することでダイエットの強い味方になることが分かったのです!
今回はその効果について解き明かしていきたいと思います。
Contents
唐辛子に含まれるカプサイシンに注目!
カプサイシンとは唐辛子の辛味をもたらす主成分で、唐辛子の辛さを測る単位のスゴヴィル値の基準物質でもあります。
このカプサイシンにはさまざまな健康効果があるのでそれを紹介していきます。
血行促進
代謝を良くして体を温め、その結果血管が拡張し血流が良くなります。代謝も上がり、冷えなども改善されるので痩せやすい体づくりができます。
脂肪の分解を促す
カプサイシンを摂取することで交感神経が優位になります。その結果、脳からの命令を受け副腎からアドレナリンが分泌されます。このアドレナリンによって代謝が上がり、体内の脂肪を分解しやすくなるというメカニズムです。また、コレステロールの上昇を抑えてくれる効果もあります
この脂肪が燃えやすくなっている状態を活かして有酸素運動をダイエットに取り入れることをおすすめします。通常時より効果がアップしているため、効率的に痩せられるということです。
脂肪細胞の活性化
体内の脂肪細胞には、脂肪を燃やして熱を産生する褐色脂肪細胞と、体内の余分なエネルギーを脂肪として蓄積する白色脂肪細胞の2種類があります。
カプサイシンを代表とする辛み成分が消化管の温熱受容体に作用すると、交感神経が高まり白色脂肪細胞は脂肪を分解し、褐色脂肪細胞では脂肪の燃焼を行うようになります。
このようにカプサイシンを摂取することでダイエットへの補助的なはたらきが期待できます。
唐辛子を食べると痩せる!というよりは、代謝や脂肪燃焼効率が上がるのでより痩せやすくなるといった感じですね。
ちょっとがっかりされた方もいるかもしれませんが、体質改善にもつながりますし、何より唐辛子自体にはまだまだ体に良い効果がたくさんあります。
唐辛子そのものの効能について
唐辛子にはカプサイシンのほかにもたくさんの栄養素が含まれています。
なかでもビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどが豊富です。
これらは活性酸素の増加を抑えるはたらきや抗酸化作用、抗ガン作用があります。
唐辛子に含まれるビタミンEとカプサイシンが作用することにより、皮脂の分泌が調整されて酸化を防ぎ、肌がきれいになる効果が期待できます。さらに、疲労回復や疲れにくい体になるという研究結果も発表されています。むくみ改善にも一役買ってくれるため、悩んでいる女性は試してみてくださいね。
唐辛子にはダイエットのサポートや、体を健康に保ったり綺麗にしてくれたりする効果があることが分かりました。
良いことずくめという印象ですが、ここで1つ問題があります。
それは、辛いものが苦手な人にとって、少量でも唐辛子を食べるのはきついのでは…ということです。
かくいう私もかなりの甘党で辛いものが大の苦手!
唐辛子の効能に興味は湧きましたが、明日から毎日食べようとはさすがに思えません。
ですが、今まで紹介してきたメリットのなかでも、やはりカプサイシンはとても魅力的に感じます。
何かカプサイシンを摂取するのにいい方法はないかなと思いまたさらに色々と調べているうちに、面白いものを発見しました。
辛くない唐辛子⁉カプシエイトという成分について
カプシエイトとはカプサイシンに非常によく似た成分ですが、その辛さはなんとカプサイシンの1000分の1と言われています。
同じような性能でありながら、刺激が少なく辛いものが苦手な人でも大丈夫そうですね。
カプシエイトの効果はカプサイシンとほぼ同じで、基礎代謝向上、脂肪燃焼効果アップ、内臓脂肪低下、リバウンドしにくい体質への手助けなどがあげられます。
このカプシエイトですが、サプリで摂取するほか、香辛子(こうがらし)という食品にも含まれています。
この香辛子はカプシエイトのサプリ用に作られたものだったのですが、フルーティで香りがいいことから料理や加工食品に使用できるのではないかという案が出ました。
その結果、生でも食べられるハーブペッパーとして商品化されたのです。
気になる方はぜひ検索してみてください。
まとめ
唐辛子の有用性についてまとめると以下のようになります。
- 唐辛子に含まれるカプサイシンはダイエットのサポートに適している
- 唐辛子自体にも健康に良い成分がたくさん含まれている
- 辛いものが苦手な人は、カプシエイドという辛くない類似成分がおすすめ
ただし、唐辛子がダイエットに良いからと言って食べ過ぎると胃腸の荒れや、アドレナリン過剰分泌によるうつや睡眠障害などを引き起こす可能性もありますので注意してください。
上手に摂取すればとても魅力的な食品なので、ぜひこの記事が参考になればと思います。